動物恐怖症
私たちはもしかしたら自分が気付かないうちに、なんらかの恐怖症になってしまっているということがあり得るほど、世間には非常にたくさんの恐怖症があります。下記にいくつか紹介してみましたので、恐怖症克服のためにも、まずは色々な恐怖症を知ることから始めてみてください。
【動物恐怖症】
例えば小さい時に犬に襲われたりしてとても怖い経験があったとしたら、大人になっても犬を見るだけで嫌悪感や恐怖感があって犬から遠ざかったりという状態になりますね。原因となる動物は犬とは限りません。猫や蛇、牛など…自分が怖い目にあわされた動物が恐怖の対象となります。すなわち動物恐怖感とは、ある特定の動物を見たり触れたりするだけで怖いと思ってしまうという恐怖症のことです。
【植物恐怖症】
こちらの恐怖症は、例えば過去にバラやサボテンのとげが刺さって凄く痛い思いをしたということがあると、その後ずっとバラやサボテンに触れることができないというように、ある特定の植物に対して恐怖感がわいてしまうという症状です。またその他でめずらしいものとしては、蕾や種が服に引っ付きやすいセンダングサという植物があり、これを見たり触ったりするだけで恐怖感がわくという人もいます。
以上のように、動物や植物まで恐怖症の原因になり得るのかと驚かれたかもしれませんが、
身に覚えのある人はもしかしたら恐怖症になっているかもしれませんので、そういうことも知っておいてください。
乗物恐怖症の克服
乗り物に乗ったりすると胸がドキドキしたり、ふらついて座り込んだりしてしまうかもしれないという不安から、車やバス・電車にも乗るのが怖くて拒絶してしまうというような症状は、乗物恐怖症と言えます。
以上のように、乗物が怖いから乗れないという恐怖症になってしまった理由について考えてみましょう。例えばある人が乗物に乗った時に、急に胸が苦しくなってふらついて倒れそうになりました。その症状が長い時間おさまらなかったりすると「もしかしたら自分は死んでしまうかもしれない」という恐怖感がわいてきたりします。そういった過去の怖い経験がトラウマとなる場合が多いです。
それではどうすればこの恐怖症を乗り越えられるのでしょうか?乗物が怖くて避けてしまうのは自分が悪いのではなくて乗物恐怖症という病気だからなのだ、ということをまず理解し納得することが大事でしょう。その上で、そもそもどうして乗物への恐怖感を持ったのかがわかるようであれば、その理由を探ることも大切です。さらに可能であればその問題を解決に向かわせる方法も考えてみましょう。
ここまでたどりついたなら、次は今まで避けていた乗物に乗れるようにちょっとずつ試してみましょう。ただし大切な点は、早く治したいからと焦って無理をするのではなく、ゆっくり時間をかけて挑戦していくことが克服への道です。例えば、今日はバス停の一駅分だけ乗ったら次回は二駅分挑戦してみるとか、電車も初めはまず一駅分だけ挑戦してみるなど、乗物に乗る時間や距離を徐々に伸ばしていくことによって、少しずつ改善されていくと思いますので試してみてください。
自己臭恐怖症の克服
自分の体臭が人よりきついと気にしたり、そのことで人に不快感を与えているのではないかとか、自分が嫌われる原因になっているかもしれない、と思ってしまうことを「自己臭恐怖症」といいます。
この恐怖症になってしまうと、外に出かけたり仕事中や学校の中などで、自分の体臭が異常に気になり落ち着きがなくなって、それが原因で人間関係にも支障が出てきます。実際にその人の体臭がきついのかというと、案外そうでもなくて普通くらいの人がほとんどなのです。
自己臭恐怖症になりやすい年代としては、どちらかといえば思春期くらいの若年層の人が多いようです。また性別でみると、男女問わずこの恐怖症になる可能性はあるみたいです。
またこの恐怖症になったとしても、体臭の感じ方は人によってバラバラで、そんなに自分の臭いをきついとは思わない人がいるかと思えば、自分の臭いが相当きついと思い込んでいる重症の人もいます。
さらに思い込みが激しくなると「妄想性障害」というような症状まで引き起こしてしまいます。それは例えば「自分がみんなから嫌われるのは、自分の体臭がきついからだ」というような被害妄想を感じるようになります。
これくらいまで症状が悪化してきた場合は、薬の服用によって妄想を緩和することもできますので、精神科医に診察してもらった方が良いでしょう。
またどうして自分の体臭が気になるようになったのかという、理由が考えられるようならそれを探ることも、自己臭恐怖症克服へのカギになるかもしれません。とにかく治す事に焦らずに時間をかけて治療を進める事が大切です。また自分一人では手におえないようなら、病院などで専門家に相談することがより効果的だと思います。
視線恐怖症の克服
視線恐怖症という恐怖症は、他の人の視線が異常に気になったり、恐怖感があるという状態のことです。また全く反対に、自分が他の人に不快感を与えていないだろうか、といつも心配してしまうような症状も、この視線恐怖症に含まれます。この恐怖症になると具体的には、まわりの人たちが自分の噂話や陰口を言っているという錯覚に陥ったり、いつも誰かに見張られているような気がして安心できない、というような症状が出たりします。
また症状が進むにつれて、会話をする時に相手の目を見ることができなかったり、身体的な症状としては、克服しようとする焦りから身体が硬直したり、嘔吐や頭痛に襲われることもあります。
そもそもこの視線恐怖症は「対人恐怖症」の分類の中に含まれるもので、その名称の通り対人間との関わりの中で起こってくる恐怖症です。特にこの視線恐怖症に悩む人の数は、かなり多いのではないかと言われています。
さらに症状が悪化すると、人の視線を気にしすぎるために職場や学校などでも集中できなくなったりします。またそのことが引き金となって、他の人との関わりの中で様々な支障が生じることもあるでしょう。
この恐怖症になってしまって、もう自分一人では限界があると感じた時は、思い切って病院で診察してもらいましょう。薬の服用や心理療法など専門的な治療法が、視線恐怖症には好ましいと思われますので参考にしてください。
ペドフォビア
「ペドフォビア」とも呼ばれる「子供恐怖症」という恐怖症があります。
例えば日常の中で、なるべく子供と関わらなくても済むようにしたり、また子供を連想するものを徹底して排除するというような状態が、子供恐怖症の症状です。
たいていの場合、過去にさかのぼってみると、子供に関わる嫌な体験が潜在意識に残っているために、この恐怖症を引き起こすと考えられています。ただ子供を嫌がるだけなら問題ないのですが、例えば結婚したとしても子供がほしいという願望が全くわかなかったり、また子供を授かったとしても愛情が注げずにいじめてしまうなど、家族をもつ立場になった時にはかなり問題が生じてきます。
この恐怖症を克服するためにも、まずは苦手だからと遠ざけてきた子供に、少しずつ慣れていくことから挑戦しましょう。また、自分は子供が嫌いだからどうしようもないと決めつけるのではなく、病気によって症状が引き起こされることを理解することも大切です。
以上のような方法は「暴露療法」と呼ばれますが、気をつけるべき点は、子供に早く慣れるようにまわりが強要したり、本人自身も焦って無理をするということが無いようにしなければなりません。ゆっくりと時間をかけて挑戦することが、一見遠回りなようで実は克服への近道といえるでしょう。焦って無理な事をすると逆に症状が悪化したり、ちょっと慣れ始めてきた子供の側にも、恐怖感を与えたりする場合があるのでご注意ください。
また恐怖症の程度によっては、薬の服用やその他の専門的な治療もありますので、精神科や心療内科などで医師にも相談しながら、無理のない自分に合った治療法を見つけていきましょう。
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